歯科医療の進むべき道とは?

2014年6月 6日 金曜日

歯を抜かずに治す2。いつやるの?今でしょ!

ある歯科医院で抜歯(歯を抜く)をしてインプラントをいれるしかないと言われた(S)さん。でも歯が全部無くなってしまうのは43歳の女性としてはその喪失感のショックを考えるとどうしても踏み切れなかったそうです。それで悪い歯の根の上に入れ歯を入れていました。(上段の写真)
しかし悪い歯をそのまま残しておけば必ず悪化する。そしていずれは本当に歯を抜かなければならなくなる。
そのことを何とか回避したい。そんな思いで来院されたました。
すべての治療が終わって40歳代の笑顔を取り戻されました(下段の写真)。

           

抜かれると言われた歯         1本も抜かずにすんだ
     

根の先に病巣(病変)があります
根の中の治療(根管治療)を行い病巣も消失しました。
 
     
歯だって本来、他の臓器と同じように死ぬまで身体に付いていて当たりまえなのです、たとえムシ歯や歯周病になっても早い段階で適切な治療処置予防処置そして正しい歯の手入れをおこなうことができれば、歯が失われるなどということは人間の一生でそうそう起こることではありません。もし癌になっても臓器の全摘出はしたくない、部分摘出にとどめたい。だれもが望むことです。歯を抜くということは歯の全摘出です。少しでも自分の歯として噛めるところがほしい。奥歯の無い(S)さんにとっては前歯だけでも自分の歯として噛める場所を確保したかったのです。私たちは患者さんの年齢が何歳であっても、歯や口の中の状態がどの段階で来られようとも、その時、その人にとっての歯や口の最適健康を回復し、それを永く維持していくことに全力を傾ける努力をすることこそ歯科医師としてもっとも重要な役割と考えています。この(S)さんのようにあきらめから希望へそしてアンチエイジングな若返り人生へと変わることだってできるのです。
ホーカベ歯科クリニック  波々伯部重俊




投稿者 ホーカベ歯科クリニック

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