歯科医療の進むべき道とは?

2014年11月29日 土曜日

顎関節症が増えています。

ー第3の歯科疾患ー
顎が思うように動かない。顎の関節が痛む。口を開けしめするときに変な音がするなどの症状はありませんか?
このような症状がともなう"顎関節症"はムシ歯や歯周病に次ぐ、"第3の歯の病気"とも呼ばれ、最近では、若い人々の間にも多くみられるようです。
ー原因不明の肩こりや腰痛ー
顎の関節に原因が・・・?

いつまでも治らない首や肩のこり、偏頭痛、全身の倦怠感なども、その原因が顎関節の変調にある場合が多く、その関連性が解明されつつあります。
ある更年期にさしかかったご婦人が、ひどい肩のこりや腰痛を訴えて、あちこちの病院や、診療所をたずね歩いたのですが、はっきりとした原因はわからずじまいでした。その後、前々から気になっていた入れ歯をやり直したいということで来院されました。これまでその場しのぎの治療や、長年合わない入れ歯を無理して使ってきたために、咬み合わせがすっかり悪くなってしまったのです。顎の偏位や咬み合わせを正しくし治した結果、頑固な肩こりや腰痛がまるでうそのように解消しました。これと同じような例がたくさん報告されています。
ー軟らかい食べ物やストレスも関与ー
顎関節症の原因はいろいろ考えられます。歯が抜けたままでそのまま放置したり、合わない入れ歯、片側ばかりで食べ物を噛むくせ、よくない歯並びなども原因ではないかと考えられています。
また若い人の顎関節症は、スナック菓子やハンバーグなどの軟らかい食べ物がもとで、顎の骨や筋肉が十分に発達していないことが原因ではないかとも言われています。
さらに最近では、ストレスなども顎関節症を引き起こす要因ではないかという専門家の意見もあります。
テストが近づくと顎の雑音が出はじめる生徒や、夫の実家への里帰りの日が近づくと、決まって顎関節に痛みが生じる主婦の例などから、顎関節症は現代病の一つとの見方もされています。お口をたえず健康に保つこと、食べ物の好き・嫌いがないことや、規則正しい生活のリズムが、やっかいな関節症を予防する秘訣と言えるかもしれません。
ホーカベ歯科クリニック  波々伯部重俊

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2014年11月28日 金曜日

歯の治療は見えないところが肝心です。

ムシ歯で歯が痛むのは、歯の中にある神経が「あなたの歯は病気ですよ・・」と脳に知らせるからです。
これらの神経は「根管」とよばれる歯の根の中にある細いトンネルを通って小さな部屋に集まっています。
神経の集まっている部屋は歯髄腔(しずいくう)といいその歯髄腔の中にあるものを歯髄といます。冷たいものや熱いものが歯にしみるのは、「歯の健康な部分がおかされて、歯髄までの距離が近くなっていますよ」という警告なのです。夜も眠れないほど激しく痛むムシ歯では、歯髄までムシ歯菌が侵入している場合です。このような状態になってしまうと歯の働きを取り戻す治療も複雑になります。
なぜなら、細菌におかされてズタズタになっている神経や、もろくなっている根管を完全に処置しておかないと、たちまちのうちに痛みは再発し、高価な詰め物やかぶせものが無駄になるばかりか大切な歯を失ってしまうという最悪のケースとなるからです。つめたり、かぶせたり・・つまり患者さんの目に見える治療を始める前に、歯髄や根管とよばれる患者さんの目には見えないところの治療が大事なのです。これらは「歯内治療」と呼ばれています。この「歯内治療」がしっかりできたうえではじめて患者さんが見ることができる治療・・・つめたり、かぶせたりする歯の修復治療がスタートするのです。しかし残念なことに「患者さんに見えない」からというわけではないでしょうが、高度な技術や時間が要求される歯内治療(根管治療など)は日本ではまったくと言っていいほど評価されていないのが現状です。
目に見えるところの治療の善し悪しだけでなく、見えないところの治療こそが肝心なのです。
ホーカベ歯科クリニック  波々伯部重俊

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2014年11月28日 金曜日

安易な歯磨きはけがのもと。

最近の世相は「健康清潔志向」「ナイス腹筋志向」「人間ドック志向」などと言われています。このような時代を反映してか、歯ブラシなどのお口を清潔に保つための製品が次から次へと開発され、連日テレビやネットのコマーシャルをにぎわせています。一説によるとお口の臭い消し電動歯ブラシは製品が追いつかないほどの人気商品となっているようです。
あわただしい朝のひととき、電動歯ブラシを使った歯みがきは大変スピーディーで便利です。スイッチボタンを押して、あとはただ毛先を歯にあてるだけで歯みがきをしたような気分になることは事実でしょう。歯をみがくことが、毎日の儀式にすぎないならば、この方法も一つの方法といえなくもありません。
しかし、歯をみがくということは、歯の表面や歯と歯の間、歯と歯肉との境目のプラーク(細菌のかたまり)を取り除いて、いつまでも健康なお口の状態を保つことにあります。そのためには、自分の手で、丹念に歯の汚れ(プラーク)を取り除く方法にまさる手段はありません。一見、便利そうな電動歯ブラシも知らず知らずのうちに、歯を傷つけ、歯ぐきをいためてしまう場合すらあるのです。一瞬のうちにお口をさわやかにする口腔清涼剤や香料をふんだんに含んだ歯みがき剤や口臭消しも、電動歯ブラシと同じような"落とし穴"をもっています。それらを使えばたちまちにしてお口の中はスッキリとさわやかになり、歯の汚れもどこかにふっとんだような気分になってしまいます。その結果、歯の汚れ(プラーク)・・病気のもと・・を取り除くという肝心の行為がおろそかになってしまうからです。
「歯を毎日みがいているのに、なぜムシ歯になってしまったのだろう?」「歯ぐきによいという歯みがき剤を使っているのに歯周病になってしまった・・・」などと嘆いている人たちのほとんどは、確かに、歯みがきはしているものの、その目的や方法、使用する器具が不適切だったことによる結果といえるでしょう。
最近の、便利さだけを追求した、お口の手入れ用品の中には、このような思わぬ"落とし穴"がまちうけているものもあるのです。一度かかりつけの先生や衛生士さんに相談してみることが大切です。
ホーカベ歯科クリニック  波々伯部重俊

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2014年11月21日 金曜日

「歯科検診ドック」はすばらしい。大切な歯をずっと守っていくために

ホーカベ歯科クリニックが行なっている「歯科検診ドック」・・・総合歯科健診の内容

1)検査前のインタビュー・・・インタビューを通じてご来院目的の再確認や今までのお困りなこと、
               ご心配なこと、これからのご要望やご希望などについてリラックスした雰囲気の中で
               お聴きします。
               
2)口腔内、口腔外検査・・・歯の状態、歯肉の状態、修復物の状態、口腔粘膜の状態、舌の状態、口の開閉筋などについて調べます。
3)歯周病検査・・・歯周ポケット検査、出血指数検査、歯石検査、歯の動揺度検査、歯と歯の間の接触状態検査、
          口臭検査などについて調べます。(予防プログラムに進行すれば栄養調査、体質調査を行います)。
4)個々の歯のレントゲン写真検査・・・ムシ歯、歯石、歯槽骨の吸収度、歯根管の中の状態、過剰歯、歯牙腫、歯根周囲病変の有無などについて調べます。
5)パノラマレントゲン写真検査・・・歯の全体像、顎の骨の状態、顎関節の状態、埋伏歯の有無、副鼻腔などについて調べます。
                  必要に応じてデジタルレントゲンによるセファロ、顎関節4分割写真など。
6)歯型模型の検査・・・上下の歯列歯型を取り咬合器装着後歯並び、咬み合わせ、修復物の状態、歯のすり減りなどを調べます。
7)咀嚼運動検査・・・磁気性コンピュータ機器にて実際に物を噛んでいるときの顎の動き方、咀嚼効率などについて調べます。
8)唾液検査・・・唾液の量、唾液の中の細菌の量、唾液の緩衝能、後に5日間の栄養日誌を書いてきていただき、「永く歯を守る力」を増強するため
に役立たせます。
9)高解像度顕微鏡検査・・・プラークの中のムシ歯菌、歯周病菌などの種類や量、活動性などを調べます。
10)デジタル写真撮影・・・顔貌、口腔内、口もと、姿勢など。
11)顎関節異常音検査・・・ドップラー機器を使用して顎関節の微妙な異常音を検知します。
12)アプライド・キネシオロジーによる顎のずれの検査。姿勢、重心、あごの位置の関係をしらべます。
     以上の項目について約3時間かけて行います(途中5分休憩)。1時間半ずつ2回に分けて行ってもO.K
     「検査の結果」とそれに基づいた「治療方針」について「約14枚の書類にして詳しくご説明いたします(90分)
     ホーカベ歯科クリニック   歯科医師 波々伯部重俊

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2014年11月18日 火曜日

歯周病の多い国・・・日本

歯周病になっている人が多い国・・・日本
10代から成人全般の日本人が歯周病(軽い歯肉炎から重症歯周炎まで)にかかっている比率は90%以上という統計があります。今あなたがいるオフィスや学校の自分の周りの人の中にも間違いなく歯周病になっている人がいるのです。あの人ひょっとして歯周病ではないかしら。「あの人と話ししていると口が臭くて・・」と思い当たることはありませんか。苦痛に感じる程の症状が出てくるのは何年或は何十年もたってからです。でもその時にはもう大分病気が進行していて二度と元には戻らない状態になってしまいます。歯が抜け落ちる最短距離を走っている方たちです。歳が若いうちに歯周病にならないための正しい知識と予防法を知っておくべきです。そうすれば歯周病で悩むことはありません。すでに歯周病になっている方でもその段階に応じた適切な治療を行ない、予防技術の習得を生活習慣の中に取り入れることが出来れば頑固な歯周病もコントロールできるのです。ホーカベ歯科クリニックの「パーフェクトペリオシステム」はそんな歯周病の治療と予防に大変効果的です。ホーカベ歯科クリニックでは30年以上前から歯の治療でこられた方でも、すぐに歯の治療は行いません(緊急治療は別)。予防のことを先におこないます。正しくプラークを取る技術とその習慣化です。これがある程度出来るようになって初めて歯の治療や、修復、矯正を始めます。このスタイルは今も変わりません。世の中には一般的な規制や、制度よりも「自由」の中にこそ優れたものが多く存在します。医師というプロフェッショナル職業は規制や制度を守ることが大事なのではありません。プロフェッショナル職業の使命と責任を果たすことが最も大事です。それができるのは自分に対する強い「良心の自由」の存在ですたとえばこれをすることが患者さんのために、あるいは病気を治すために、健康になるために必要なことであれば自分の良心を信じて行う勇気です。ムシ歯修復やインプラントに熱中している間は日本から歯周病を減らすことは難しいと言わざるを得ません。
ホーカベ歯科クリニック  波々伯部重俊

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