歯科医療の進むべき道とは?

2015年2月23日 月曜日

「プラーク・コントロール」の重要性(歯を健康に美しく保つために)

「歯を健康に美しく保つために」・・・プラーク・コントロール(セルフケア) の重要性。

歯周病やムシ歯の原因はプラークです。プラークとは細菌の塊で、ネバネバしていて無色透明で、水に溶けません。ですから、水や洗口剤でいくら口をゆすいでもとれないものです。
① 細菌は12時間から24時間で歯ブラシなどが届きにくい所に多く繁殖しプラークを形成します、細菌が生成する酸によって歯を溶かしてムシ歯をつくり、また生成された毒素により歯肉の腫れと出血を起こし歯周病をつくります。
細菌の死んでしまったものが唾液中のカルシユムと結合し歯石となります。
これらのプラーク(細菌)を除去するために大切なことは磨く回数ではなく確実にプラークを落とす技術です。一人一人に適した正しいプラークを取る技術です。その技術は単なる歯ブラシの動かし方を言うのではありません。プラークが付いている場所の視認(染め出し)と、プラークが取れたという結果(染め出し)に裏付けされた習慣的でなおかつ有効的なものでなければなりません。そのことを診療システムの中心に位置づけて真剣に教えてくれる指導者(インストラクター)がいる歯科医院で教えてもらうことが必要です。歯を永く健康に美しく保つための基本となり、治療以上に大切なことだからです。
② プラーク・コントロールは歯ブラシやデンタルフロスを使ってプラークを
とる(直接的プラーク・コントロール)だけではありません。
・ 唾液の働きを良くする(よく噛んで唾液を出す、唾液が出にくくなる薬の副作用や、口腔乾燥症への対応)・・口腔 の自浄作用を良くする。
・ 食品の性質(生野菜、リンゴなどを進んで食べる)・・食品の自浄作用の利用
・ 砂糖の制限または代替甘味料の利用。
・ 定期的な専門家による歯の清掃や、機械的クリーニング
・ 科学的清掃(パーフェクトペリオ殺菌機能水によるうがい、フッ素入り 
  ジェルなどの使用)などのように(間接的プラーク・コントロール)も大事です。
プラーク・コントロール(ブラッシング&フロッシング)をする時間帯は、時間がとれるときならいつでもいいのですが、就寝前が一番よいでしょう。朝、昼はエチケット的な簡単なブラッシングで十分です。今からでも遅くありません。若さのシンボルである大切な歯を健康に保つために、正しいプラーク・コントロールの技術を習ってみてはいかがですか。
ホーカベ歯科クリニック  歯科医師 波々伯部重俊

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2015年2月17日 火曜日

歯を一生保つことなんてできるんですか?予防歯科の神髄

1本の歯だって人間の"健康寿命"と同じく健康な歯のまま一生を送ることができたらどんなにいいか。そう考えたことはありませんか。それは夢などではありません。現実可能なことなのです。
----誰もが望むこと----
「魅力的で快適で、そして良く噛むことができ、一生自分の歯のままでありたい」というのは多くの人の願いでしょう。また一生を通じて医療費が経済的なことも望ましいことです。しかしどうすればそれが実現するのでしょう。

----健康な歯は永く持つ---
そのことを可能にするためには、将来に焦点を合わせた慎重な計画が欠かせません。そのためには、どんな目標に向かって行くべきかを最初にはっきりと決め、その上で治療計画を立てていくことが大事です。将来を見通さないその場しのぎの歯の治療をいくら繰り返しても歯を永く守ることはできません。大切なのは歯の健康を維持していくために何が必要なのかを初めから考え、それを治療計画の中に組み入れることです。歯の健康を考えない「ただやる治療」の繰り返しは、最後には歯を無くしてしまうことになり、もっとも不経済な結果になってしまいます。歯を残すことに使うお金と歯を無くした後のインプラントのようなものに使うお金と、どちらが有意義かは明らかです

---患者さんを知るために---(患者さんの望みや悩み、心配なこと、潜在的に不安に思っていることなどを知るために)

私たちがただちに歯の治療や診査をしないのを不思議に思われるかもしれません。それは、まず最初に充分な時間を
かけてよくお話をうかがうことが、今後の貴重な時間や費用をムダにしない最善の方法だと信じているからです(カウンセリング)。あなたの目標を共に確かめてから、お口の診査に入りましょう。

---私たちができる最も価値あるサービス、それは診断です---
検査、診断は医療の最も重要なステップの一つです。健康状態か、病的状態かの正しい判断、生涯健康な歯でいられるかどうかの可能性の把握、これらはのちのち、歯を喪失したり、ムダな治療費の出費をしないためにも欠かすことのできないものです。

そして、診断はひとり医師だけのものではなく、私たちと患者さん自身の目で行う、いわゆる「共同診査」が
きわめて重要です。なぜなら、患者さん自身が自分の歯や口の状態をどれだけ理解されているかが大切なことで、またそれがその人の歯の将来を計画するのに重要なステップだからです。

----予防作戦で健康な歯に---
私たちの最初の関心は、あなたの歯や歯ぐきの病気が進行しているかどうかということです。
ご存じないかもしれませんが、何度歯を磨こうと、ムシ歯や歯ぐきの病気は止めることができないのです。(それは
単に歯を磨いているからです)。しかし、一日一回本当に正しく手入れすれば、あなたの歯はその健康を維持することができるのです。(それは単に歯を磨くのとはちがう方法だからです。・・・今は不思議に思われるかもしれませんが。(予防プログラム)
私たちとともに、正しい手入れ法を身につけましょう(プラーク・コントロールセルフケア)
科学的な予防作戦で、一生涯自分の歯を守ることができるのです。
歯の治療の目標は「歯1本1本が健康になる」ということ(単に修復することではない)、そして「再治療の可能性が無いようにすること」が大事なのです。そのうえにたって咬み合わせや咀嚼、歯並び、美しさを改善、回復します。

私たちの目指す目標は、健康で快適な歯や口の実現と、その一生にわたる維持です。
この望みのすべてを達成するには、いくぶん時間がかかるかもしれませんが、あらかじめ計画された治療方針にしたがって各自が自己の分担を果たしていけば、一生涯歯科的健康を維持し、快い協力関係がもてると思います。

ホーカベ歯科クリニックでは開業と同時に予防歯科をメインに取り入れ独自の医療進化をとげてきました。
歯でお悩みの多くの方々そして自分の大事な歯を一生涯守っていきたいと願う方々のために、すばらしい予防歯科の
実践をこれからもより発展し続けていきたいと思っています。  ホーカベ歯科クリニック  波々伯部重俊

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2015年2月10日 火曜日

日本人の歯に対する自信度調査によれば・・・

ある調査機関がおこなった日本人男女1500人(20代〜40代)を対象にした「歯に対する自信度調査」のアンケート結果です。
「歯の色、歯並びに対する自信度調査」
❖あまり自身がない。・・・・43.4%
❖ぜんぜん自信がない。・・・28.6%
❖まあまあ自信あり。・・・・25.0%
72%の人が自信がないと答えています。
「自信がない理由」
1.歯並びが悪いから・・・・・56.3%
2.歯の色が白くないから・・・55.7%
3.銀のかぶせものが見えるから。・27.1%
歯並びと歯の色に対して自信がないという人が多いという結果でした。
もう一つの調査結果があります。日本人の歯周病の罹患率が80%を超えているという事実。
今まさにクールジャパンの日本。外国からの訪問客が年間1300万人を超えました。これからもっと増え続けると予想されています。最近のテレビ番組でも外国人から見た日本の良さをアピールするテーマの内容が多く見られます。
しかし残念ながら、こと"歯"に関してはとてもクールとは言えません。もしも世界の「歯の良いランキング」「歯の美しいランキング」を調査したら、日本はいったい何番目に入るのでしょう。
上記の調査結果の原因にはいろいろな要素が考えられますが、一番考えなければならないのは唯一国民の歯の健康を担う専門家である歯科医であることは間違いないでしょう。国の政策のせいでも、保険のせいでも、ましてや国民のせいなどであるはずはありません。一人一人の歯科医が考えなければならない大きな問題といえるでしょう。
ホーカベ歯科クリニック  歯科医師 波々伯部重俊



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